前回に引き続き、絶対可憐チルドレン・6巻のオマケ漫画「
明日のために」の話を(しつこく)。
「明日のために」というタイトル、「撃つべし! 撃つべし!」という台詞等でも提示されている通り、これは「
あしたのジョー」のパロディになっています。……というのは当然わかるものだと思っていましたが(老人なもんで・笑)、意外とそうでもないみたい?
中でも、「
な、マンモス!?」「
誰がマンモスや!?」という会話は、理解されていないっぽいですねー。
さすがに、1968〜73年(33年前!)に連載されていた漫画だけに、お若い方には通じないかなぁ(笑)。
ただ、後半を描いたアニメ版「あしたのジョー2」(アニメ版「1」は原作の連載中だったので、アニメの方が追いついてしまったため、後に制作)は、1980〜81年なので、やや新しいです。……といっても、もう25年も前なのか。
えっと、まず、「あしたのジョー」自体については、ウィキペディアなんかが参考になると思います。
ただ、こちらでは「マンモス」については、あまり触れられていないので、以下カンタンに。
薫と葵の会話に出てきた「マンモス」とは、マンモス西のこと。
マンモス西(本名・西 寛一)は、主人公・矢吹ジョーの少年院時代からの親友。ジョーと一緒に、丹下ジムでプロボクサーになります。
(たぶん)作品内で一番の巨体を誇り、少年院では「部屋」のボスとして君臨したりしてましたが、性格は優しい……というより、気弱な面があります。
一番有名なシーンは、減量がつらくて夜中に抜け出し、屋台のうどんを食べてしまうところ(笑)。それをジョーに見つかり、強烈なボディ・ブローを食らって、鼻からうどんをにゅるっと出してしまうのは、屈指の名場面といえるでしょう(笑)。
最後は拳をケガして引退、丹下ジム近くの林食料品店で働くうち、娘の紀子ちゃん(可愛い!)と結ばれ、店を継ぐことになります。破滅的な人間の多い「あしたのジョー」においては、ある意味、もっとも人生に成功した人物と言えなくもないかもしれません。
とまぁこんな感じで、葵とは似ても似つかないマンモスさんですが(笑)、「関西弁を話す」という共通点が挙げられます。重要です。……他には、ありませんけどね(笑)。