……というタイトルには、やや偽りありかもですけど。
昨日このサイトで「かわいそうなぞう」を取り上げたのは、当然ながら「絶対可憐チルドレン」の中で使われていたことがきっかけですが、「ドラえもん」(作:藤子・F・不二雄)の中にも「かわいそうなぞう」をベースにしたエピソードがあるのだそうです。
正直なトコ、まったく知らなかったのですが、gryphonさんの(格闘技系の)ブログ経由で辿った、藤子不二雄ファンのkoikesanさんのブログ「藤子不二雄ファンはここにいる」で、2006年と2007年、2度にわたって取り上げられています。ひとつ目が原作、ふたつ目がアニメでの話となっています。
>> 「ぞうとおじさん」 - 藤子不二雄ファンはここにいる/koikesanの日記
>> 「ぞうとおじさん」放送 - 藤子不二雄ファンはここにいる/koikesanの日記
エントリのタイトルにもなってる「ぞうとおじさん」 というのが、「ドラえもん」版のタイトルです。
内容は、「かわいそうなぞう」の(元になった)話を聞いたのび太とドラえもんが、タイムマシンで戦時中の動物園へ向かって……というもの。ラストもちょっとひねった感じになってるみたいですね。詳しくはリンク先を見てくださいまし。
さて、「かわいそうなぞう」と藤子先生について、koikesanさんはこんな風に書かれています。
『かわいそうなぞう』は昭和26年に創られた作品なので、藤子F先生はこの話を若い頃に読んでいたのかもしれない。
「ぞうとおじさん」放送より
昭和26(1951)年というと、藤子F先生は18歳くらい。高校卒業を間近に控えた頃ですね。ちなみに、上京してトキワ荘に入ったのが昭和29(1954)年。
「ぞうとおじさん」は、「小学三年生」昭和48年8月号で発表され、今はてんとう虫コミックス『ドラえもん』第5巻などで読むことができる。雑誌初出時のサブタイトルは「スモールライト」だった。
「ぞうとおじさん」より
昭和48(1973)年というと、椎名センセは8歳かな。掲載誌が「小学三年生」だと、リアルタイムでは読んでないかもですが、単行本は読まれたんじゃないでしょうか。
もちろん、絶チルでグリシャムさんの台詞を描いてるときに、椎名センセの頭に「ぞうとおじさん」があったかどうかはわかりません。「かわいそうなぞう」自体、有名な話ではありますし。
ただ、藤子F先生のことを「子供の頃からずっと好きで好きで、憧れで目標で原点だった」と書かれたこともありますし(「GS美神」24巻カバーコメント)、こういう作品がリレーするみたいに受け継がれていったとしたら、なんて想像すると、いい感じ……かも?
ちょっと無理あるかもしれないけど、そんなことを思ったのでした。