椎名作「RED・Special Edition」の行方。
巻さんからメールで情報をいただきました。ありがとうございますー。
「絶対可憐チルドレン」が始まるより、いや、その前の「ウルトラマンネクサス」が始まるより前の2004年10月、「ヤングマガジンアッパーズ」(講談社)誌上に椎名高志センセが描かれた「RED・Special Edition」というのがありました。これは、同誌で連載されていた村枝賢一先生の「RED」のパロディ漫画です。
これが掲載されたアッパーズは、この号をもって終了。また、前年2003年から続いていた椎名センセの講談社での活動も、この漫画を持って終了となったのですが、それはさておき。
椎名高志クロニクルでは、この作品を「単行本未収録」としていました。が、巻さんの情報によると、実は単行本化されていたそうです! 知らなんだー。
RED 17 (17) 著者: 村枝 賢一 powered by a4t.jp
|
計19巻におよぶ「RED」の単行本の、第17巻の巻末だそうです。2004年11月に、すでに発行されてたんですねー。アマゾンの該当ページを見ると、カスタマーレビューでも椎名センセのパロディについて触れられてますねー。
ちなみに、椎名版「RED」がどんな感じかというのは、完成原稿速報でも2コマだけ見ることができます。
>> 完成原稿速報041001
けっこう気に入っておられるみたいで、こんなことを書かれています。
2ページしかないのにふたコマも公開していいのか。…いや、あんまり気に入ったもんだから。これ、ひょっとしたらワタシの最高傑作かもしれん(笑)。シリアスで完成度の高い原作のパロディーとはいえ、全コマおもろいってのは異常だ。村枝先生のキャラが持ってる魅力のおかげで、自分じゃ描けない可愛い絵を描けたのも楽しかったです。ぜひ読んでね。
なんか楽しそうですよねー。
椎名高志センセと村枝賢一先生は、デビューも年齢もけっこう近いです(椎名:64年生まれ、89年デビュー/村枝:67年生まれ、87年デビュー)。同じ時期に掲載されていた椎名作「GS美神」(91〜99年)と村枝作「俺たちのフィールド」(92〜98年)は、90年代の少年サンデーを代表する作品に挙げられるでしょう。ある意味、黄金時代でしたよね。
また、「GS美神」の「グレート・マザー来襲!」(29巻収録)に出てくる、かつて横島百合子(横島クンの母)が勤めてた会社は「村枝商事」で、社長は「ケンちゃん」でした。このへんからも、二人の関係がうかがえる気がしますよね。
ともあれ、またひとつ、椎名高志の歴史を解き明かすことができましたw
巻さん、ありがとうございました!