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サスケ部屋mk2

――だらだらお絵描き。
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>>「マジック・ガールズ」のまとめ(には、なってないけど)。

週刊少年サンデー第12号で、「絶対可憐チルドレン」は新エピソード「国王陛下のチルドレン」に入りましたので、前号までの「マジック・ガールズ」編について、ちょこちょこ書いてみます。相変わらず、だらだら長くてぐだぐだですけども。

●ECMが普通の装置になった。

今回は、「普通の人々」によってザ・チルドレン大ピンチ! という話でしたが、これは2巻の「普通の敵」編と似ていますね。ECMを使われちゃって能力が制限、という展開も同じ。ただ、大きく異なってるのは、ECMが普通の装置になったということ……かなぁ。

2巻では、強力なECMは「軍用」として提示されていました。「普通の人々」が使ったものも、内部に潜むメンバーが特別に盗み出したものです。でも、今回の「マジック・ガールズ」編でのECMは、たしかに世界最高レベルではあるけれど、結局のところ、ごく普通の都市銀行がごく普通に設置しただけのものです。これはけっこう大きな違いじゃないかと。

2巻からこっち作中でどのくらいの時間が経過してるのか、いろいろ疑問も出るところかもしれませんが(笑)、いずれにせよ、エスパー対策は急ピッチで進んでいる、と見ていいかと思いました。

● vs. 普通の人。

正確には「マジック・ガールズ」編じゃなく次話「国王陛下のチルドレン」でのことになりますが、本エピソードで特筆されるのは、「普通の人々」ではない「普通の人」からの意見が出たことでしょう。

これまで、作中でザ・チルドレンの出会うノーマルの人というのは、家族だったり、(超度2だと思い込んでる)小学校の仲間だったりで、「普通の人々」でも「バベル」でもない人は、ほとんどいませんでした。かろうじて、現場の警察官や消防士がいたくらいでしょうか。

でも、今回は銀行職員の皆さんと出会うことになり、しかも「超度7」のハイパワー(それも合体技で強化されたやつ)を目の当たりにして、なお、

「可愛いコたちじゃないか、君のエスパーは……!」

という台詞が出ました。これは、チルドレンや皆本にとっては、すごくありがたいことですよねー。小さなシーンですが、なんかじーんとしてしまいました。

今までも、こうした台詞が出てくるチャンスはあったと思います。

たとえば、1巻で生き埋めになってた妊婦さんとか、5巻でダムに沈んだ故郷と再会したおばあちゃんとか、7巻で末摘さんに演技協力したおじいちゃんとか。こうした人たちに、後日談的に2ページくらい用意すれば、表現できた台詞だったかもしれません。

でも、ここまで引っ張ったからこそ、ひときわありがたい感じがするのかもしれませんね。

●連続したストーリー。

マジック・ガールズ」の、というよりは、もうちょっと全体的な話になるかも、ですが。

今回の話は、連続して次のエピソード「国王陛下のチルドレン」につながりました。

この手法が一番ハデに使われたのは、4〜5巻のあたりで、「ハート・ブレイカー」→「サイコ・ダイバーズ」→「ナショナル・チルドレン」→「ガール・フレンズ」と、実に1巻半(計17話)におよんでエピソードが連続した構成になっていました。

他には、6巻の「浅き夢見し」→「いつか王子様が」(計7話)、8巻の「パンドラからの挑戦状」→「逃亡者」(計10話)といったあたりでしょうか。

旧作「GS美神」なんかでは、単発のエピソードを連ねる形の連載でした。例外は、29〜35巻まで続く「アシュタロス編」でしょうか。ただ、この「アシュタロス編」は、ひとつの長いエピソードを便宜上区切っただけ、という感じがします。

マジック・ガールズ」と「国王陛下のチルドレン」のつなぎ方は、新エピソードの冒頭に前話が食い込んでくる形で、いわばグラデーション的な感じがします。有機的というか。

もちろん、前回の「スキャンダルの館」のように、単発のエピソードも多いですし、どういう基準で連続させたり単発にしたりしてるのかは、よくわからない部分もあります(「ナショナル・チルドレン」→「ガール・フレンズ」なんかは、別につなげなくても成立する気がしますし)。

ただ、トータルで見ると、「絶対可憐チルドレン」という作品は、単発のエピソードを積み重ねつつも、ある種の「うねり感」みたいなのを重視するストーリーの作り方になっていると言える……のかなぁ。

書きながら、ちょっと自信なくなってきましたけども(笑)。

●皆本の肩書き。

オマケっぽいのを。

以前のチルドレンのリミッターには搭載されていたECCMは、新型にはついていないようです。これについて、椎名先生が完成原稿速報070207でボヤかれてたのも、記憶に新しいところですが(笑)、WEBサンデーの「まんが家BACKSTAGE」でも、いろいろ書かれてます(2007/2/21/付 Vol.17)。

で、ECCMのことは置いといて、この「まんが家BACKSTAGE」で出てくる皆本光一の肩書きについて。ここでは「超能力支援研究局 第二開発部企画室顧問」となっています。これは目新しいですね。

まぁ、このお詫び状っぽいメッセージそのものが椎名先生一流のお遊びですし、気にするほどのこともないと思いますが、そう言えば皆本って、いろいろやらされてるなーと思ったので。

主たる任務はもちろん、チーム「ザ・チルドレン」の現場運用主任ですが、他にも、新型ESPリミッターの開発をしたり、「全国一斉ESP検査」の医師役をやったりしています。3巻では「脱出不能な新型独房を設計中」なんてことも言ってます。

となると、「第二開発部企画室顧問」というのも、あり得ない肩書きではないかもですね。働き者だなぁ、皆本……。

……給料はチルドレンより下ですけども(大粒涙)。

●メモ。

最後に、メモ。

  • 某都市銀行本店のモデルは、旧横浜正金銀行本店(たぶん)。現在は、神奈川県立歴史博物館となっています。
  • 「普通の人々」メンバー・中村さんが着ている「某都市銀行」女性職員の制服は、「GS美神」に出てくる「かねぐら銀行」(単行本第1巻収録)のものによく似ています。といっても、襟のラインの方向が違う、ネクタイがリボンになっている等々、相違点もありますので、標準的な銀行職員、というデザインかもしれませんが。
  • 皆本が、ECCMの修理に使っているのは、ビクトリノックスのアーミーナイフがモデル(ロゴは、少し変えてあります)。ビクトリノックスのアーミーナイフといえば、小畑健さんが思い起こされますけど、皆本はああいう職業ですから、職務質問に合うことはないでしょう(笑)。


また今回もだらだらまとまりませんでしたが、ひとまずこれで終わりー。

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