絶対可憐チルドレン・第8巻!
絶対可憐チルドレン 8 (8) 著者: 椎名 高志 powered by a4t.jp
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出ました、絶対可憐チルドレン・第8巻!
ストーリー的な感想は、連載時にちょこまか書いてますので(ええ加減なやつを)、ここでは、それ以外のファクターについて。
●わかりやすい。
パロディが多いのはいつも通りですが、本巻は「わかりやすく演出された」パロディが多い気がしました。
毒電波、桃太郎の枕詞(?)の「とっとこ」、桃太郎に噛まれた薫が着てる(いかにもな)衣装、マッスルのコードネーム「鋼の錬筋術師」、兵部の「僕は光速エスパーか?」というツッコミ、等々。
ひとつひとつの手法は、(GS美神など旧作品を含めて)これまでも見られなくはないんですけど、ちょっと連続で出てきたので、目についた……かなぁ。
とはいえ、相変わらず(善し悪しは別として)わかりづらいパロディも健在ですし、「薄まった」というわけではありませんけどね。
●幼児体型。
連載時からさんざん指摘されていることですが、7巻の中頃以降、特に「パンドラからの挑戦状」に入ったあたりから、絵柄の変化が顕著になっています。最近の連載では、やや落ち着きを見せている感もありますので、絵柄の実験(?)としては、おそらくこの第8巻が最大のヤマでしょう。
よく指摘されるのは、顔の描き方でしょうか。特に、瞳の描写はかなり大胆に手が入ってますよね。
もともと「GS美神」のころから、「縦長、小さめ」が特徴だった椎名キャラの瞳ですが、かなり「丸」に近づき、大きくなってます。まつ毛の本数なんかも増えてますよね。星の入れ方も、けっこう変わっています。
ただ、眼の描写については、短期連載版(第1巻)と正式連載版(第2巻以降)でも、かなり違っています。特に、星の入れ方は全然違いますね。このあたり、常に試行錯誤の対象なのかもしれません。
他に気づいたのは、特にザ・チルドレンで顕著ですが、身体の描き方の変化です。要は「幼児体型」の描写ということですけど。
ひとくちに「幼児体型」と言ったりしますが、その解釈は作家によって様々ですよね。ぷにぷにした感じで描く人もいれば、ほっそりした手足に特徴を出す人もいます。どっちかと言えば、ザ・チルドレンは「ぷにぷに」に近かったのですが、ここへきて急激に「ほっそり」系に変わっています。
お手元に単行本がある方は、例えば、第1巻17ページ「オイシイとこ横取りすんなよなー!」のコマと、今回の第8巻8ページ「テープカットおおー!」の、脚の肉のつき方を見比べてみてください。違いがよくわかるかと思います。
こうした変化については賛否両論あるみたいですが、キャリア約18年の椎名先生が、ここまで大胆に絵柄を変えるというのは、けっこうすごいことじゃないかなー、とか思っています。常に変化を求め、かつ、恐れないという姿勢は、心から尊敬できると思います。ホントにホントに。
ただ、超個人的には、椎名先生の絵は単行本「GSホームズ」が白眉だ、とも思ってるんですけども。
あー、なんか長くなっちゃったな。その割に内容が薄いですけど(笑)、これ以上書いてもアレなので、本日はこのへんで。
あ、備忘録の作業もやらなきゃ……。でも、限界……眠い……ばた……