この子はだあれ?
絶対可憐チルドレン「面影(2)」、キャリーさん可愛いですねー。た、たまらんっ! ……てな感じでめろめろになりつつも、こわいこともいろいろ考えてしまったので、またうだうだと書きマッスル。
●「あ、この子だ……?」
幽霊っぽい感じのキャリーさんが、薫を見たときに発した「この子だ……?」という台詞、ちょっと気になります。
なぜって、チルドレンとは初対面なはずのキャリーさんにとっての「この子」とは、今の(子供の)薫じゃなく、未来の「破壊の女王」を指してる気がしてしまうからです。そして、その言葉は、他のエピソードにもつながっていくかもしれませんよね。
ちょっとさかのぼりますが、インパラヘン王国編の最後で、巫女マサラおばば様がこんなこと言ってます。
「そのコたちの方は、そんなんでホントに大丈夫なの、不二子ちゃん?
こっちの予知能力(プレコグ)も、そのコたちの未来は心配してるのよ……!?」
そこにかぶさるのは、「破壊の女王」のイメージ。さらにその裏では、兵部少佐が「伊 - 八號」の脳みそを使って、同じイメージを見つめています。つまりは、例の恐ろしい未来予想図は、案外いろんなところで察知されてる、ということかもしれませんよね。
ただ、同じコメリカの「ザ・リバティーベルズ」(グリシャム大佐とか)や、インパラヘンのバトゥラ皇太子なんかは、それを危惧してるという気配を感じさせませんでした。
考え過ぎなのか、それとも、裏ではいろんな綱引きがされていることを示唆してるのか。そんな感じで、ちょっと気になっています。
なんかこわいですねー。
●ムチャな実験。
回想の中で賢木センセが、コメリカが「ムチャな実験もやってる」「強制的に超能力を引き出したり」てなことを言ってます。
なんかこわいですねー。
前のエピソード「とっておきの日」で、未来の薫が「裏で普通人(ノーマル)たちが、エスパーに何をしてきたか」てなことを言ってました。また、新聞に載ってたエスパーの暴動というのも、コメリカのニューヨークです。賢木センセの言葉は、このあたりに連なってくるのでしょうか?
なんかこわいですねー。
●産まれてすぐ恋人に?
どうにも子供っぽい、というより赤ちゃんっぽいキャリーさん。前述の「ムチャな実験」で産まれたキャラのような感じがしないこともないですね。ま、それはいいんですけど(いいの?)。
産まれたばかりの異能な存在が、主役級の男性に惚れてしまう。しかし、その男性には、物語上の不動のヒロインが存在する。――という状況で、私はある言葉を思い出さずにはいられません。
昼と夜の一瞬のすきま――。短い間しか見れないから……きれい……。
なんかこわいですねー。……ちょっとこじつけっぽいですが(笑)。
えーと、こわくなってきたので、以下、こわくないネタ。
●サイキック・コスチュームチェンジ。
9巻収録の「ギフト・オブ・チルドレン」で登場した葵の技が、再登場しましたね。あらかじめ整えておいたコスチュームを、テレポートの応用で入れ替えて変身する技です。カッコいい〜。
しかも、「Bの5」なんてバリエーションがささっと出せたりして、なにげに難易度がアップしてますね。また、たすきが装着済みになってたりするあたり、準備はけっこう大変そうかも。というか、たたんだ巫女服にたすきをかけたりしてる葵を想像すると、なんか健気で愛おしいです(笑)。
●皆本はんにお経を。
幽霊から守るため、皆本の身体にお経を書こうとする葵。なるほど!と思いましたが(そう?)、薫が気になることを言ってますね。
「書かないとそこだけ持ってかれるんだよね!?」
これはもちろん、「耳なし芳一」(小泉八雲など)をベースとしてるわけですが、その話の中で、芳一さんは「耳」しか取られてないのです。ということは、薫が心配してる「その部分」にも、和尚はちゃんとお経を書いてたということに……。やるな、和尚!
どーでもいいけど、10歳にしてすらすらとお経を書ける葵は、さすが京都人と言ってしまっていいのでしょうか? 10歳にして大脳の構造を知悉してるっぽい紫穂も、すごいですけど。
●キュウウウン。
キャリーの思念波を読もうとする野分ほたるさんのフォームが、エメリウム光線を発するウルトラセブンみたいで素敵です。
●喝采。
賢木センセの回想で「あれは――」という台詞。そして、ページをめくると「3年前」。ここで、ちあきなおみさんが思い浮かんでしまうのは、サスケが老人会所属だからでしょうか?
皆本は最後、動き始めた汽車に一人飛び乗るのかなぁ……。
最後のふたつは、お若い方にはわかりにくかったでしょうか。などと思いつつ、いじょ〜。