サイコメトラーに似合いの武器。
また一週間空いちゃいました。なかなか更新できませんですね。てへっ。
なわけで、絶対可憐チルドレン「国王陛下のチルドレン(4)」の感想を書くにも時機を逸してしまってますので、小ネタでもちょこっと。
イッちゃった目の素敵おねいさん・マサラさんに対抗すべく、バトゥラ皇太子が武器を提供してくれました。これがちょっとおもしろかったですね。
薫の武器は、チェーンにトゲトゲ鉄球がついたもの。いわゆる「フレイル型モーニングスター」というやつでしょうか。デカい球を軽々と振り回してますけど、重くないのかな? まぁ、超度7のサイコキノにとっては、どっちでもいいかもしれませんけど。
元ネタは、感想系ブログでは「ガンダムハンマー」が優勢みたいですね。でも、サスケ的には、「キル・ビル Vol.1」でゴーゴー夕張ちゃんが使用する「ゴーゴーボール」を推したいです。まぁ、「女の子が鉄球を振り回す」というビジュアル的に、ですけど(笑)。ヤッチマイナー。
葵が使う弓矢は、見た目はごくごく普通で、イマイチ特徴はわかりませんでした。ただ、他の二人ではなく(不二子ちゃんでもなく)、「葵が」弓矢を選ぶというのは、意味がありそうです。
闘う女性といえば「アマゾナス」を連想しますが(やや強引)、この言葉は「ア(無い)」+「マゾス(乳房)」という語源を持っているのだそうです。というのは、アマゾナスさんたちは、戦いのときに弓矢を上手く使えるよう、右の乳房を取っちゃってたと伝えられているから。おそろしいですね……(ぶるぶる)。
でも、僕らの愛する葵ちゃんは、そんな必要はありません。たとえ大人になっても……。よかったね、葵!(涙目)
さて、紫穂の選んだ剣は、ちょっとおもしろいです。刀剣ファンな方には周知のことかもしれませんが、付け焼き刃な(剣だけに)知識を書いてみますね。
紫穂が読み取ったところによると、この剣は「ダマスク鋼」の「シャムシール」です。
まず、ダマスク鋼(Damasked Steel)というのは、近代化以前(19世紀ごろまで)に刀剣によく利用された鋼のこと。紀元前前からインドで発祥し、その後、ダマスカス(シリア)で剣用に使われたことから、こういう名前になったみたいですね。美しさとしなやかさが特徴。
また、シャムシール(Shamshir)というのは、ペルシャの代表的な剣で、ペルシャ語で「獅子の尻尾」を意味します。ゆるやかに湾曲した刀身が特徴で、刃は薄く軽量、斬り合いに適しているようです。作中では「軽量サーベル」と言われていますが、実際にはサーベルの起源とされているようですね。ファンタジー小説なんかに出てくる「シミター(Scimitar)」というのは、これの英語名のようです。
こうした剣を出してくるあたりに、「インドとかパキスタンとか、なんかそこら辺? みたいなとこにある王国」によるエキゾティシズムみたいなのを感じますよねー。
ところで、剣を振り回す紫穂を見て、誰かを思い出さないでしょうか?
そう、賢木修二先生です。
賢木センセは、超度6のサイコメトラー能力を活かして、専用にチューンされた仕込み棒で闘うことがあります。武器のセレクションは、今回の紫穂に似てますよね。……が、日頃の不摂生がたたって、元傭兵のコレミツさんにはかないませんでした(6巻参照)。
でも、考えてみれば、超能力はともかく、こと身体能力という意味では、賢木先生が10歳の少女である紫穂に劣っているとは思えません。これはやはり、シャムシール他、今回与えられた武器が「超能力を攻撃力に変換できる特別製」であることが効いているのでしょう。
事件後、報告を聞いた賢木先生がうらやましがる様子が、目に浮かぶようです(笑)。
とりとめないけど、以上ですー。
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