| gallery | gallery2 | stories | data | links | about | bbs | mail form |

サスケ部屋mk2

――だらだらお絵描き。
<< Web拍手、増量。 :: main :: リンク集を更新。 >>

>>京介クンと不二子ちゃん。

「女帝」とかなんとか、気になることはいっぱいあるんですけど(笑)、「絶対可憐チルドレン」を読んでて、ちょっと不思議なことがあります。半世紀前、バベル創設までさかのぼることですけど。

それは、兵部京介は追われた(てゆか、捕まった)のに、なぜ蕾見不二子はバベル重鎮に納まってるのか、です。


絶対可憐チルドレン・不二子ちゃんもちろん、兵部は「史上最悪のエスパー犯罪者」だから、追われて当然って感じではあるんだけど、それは何度か描かれているように、「信じて裏切られたから」ですよね。それもきっと、なにか普通じゃない裏切られ方をしたのでしょう(そのへん、ぼちぼち表に出てきつつあるけど)。

不思議なのは、同僚であり、かつ同じくらい強力なエスパーである不二子は、ノーマルの側に留まっている、ということです。

以前は、強力なエスパーであるがゆえに疎まれた(怖がられた)んだろう、くらいに(わりと安直に)考えてたんだけど、不二子ちゃんが出てきてみると、別に普通に共存してるやん、と思えてくるんです。

不二子はだいじょうぶだったのに、兵部は裏切られなければならなかったもの。それって、なんなの? そこがすごく不思議、というか不可解です。

初登場時に不二子が言っていた「(兵部が見ている)手の届かない未来」ってのが、それなのかもしれないと思ったりするのですが、さて、どうでしょう?

以下、まだまだクソ長いので(笑)、残りは「続きを読む」にてどぞー。


以下、ちょっと飛躍になりますし、話がでんぐり返っちゃう感じもあるけど。あるいは不二子もまた、ノーマルと共存してるわけじゃないのかも、という気もしなくはない。なんでかっていうと――。

不二子はバベルの、つまり「内務省の特務機関」の重鎮です。これはもう、日本のトップクラスと言っていい(よね?)。皆本の言う「なんにでもなれるし、どこへでも行ける」を、半世紀も前に証明してみせてる……はず。

なのに、未だにエスパーは疎まれ、ヤクザの手先に堕ちたりするやつまでいる。なんで? そこに不二子の「闇」が見える、とか言うと、言い過ぎかもしれないけど。

不二子の冬眠(?)の「10年」という期間は、兵部がおとなしくしていた期間に一致します。なにより、前任のバベル局長に対して「兵部が動き出したら起こせ」と言い残して、眠りについています。

つまり不二子は、「兵部との対決」以外のことは、あんまりなにもしてないっぽい気がするですね。一見すごい遊び人っぽいし、仕事でも偉いさんなんだから、やろうと思えばやることはいっぱいありそうなのに。

実は不二子は、かなりストイックに自分を律してるのかもしれないです。キスで若さを保つことも、老化遺伝子(テロメア)をコントロールできる兵部への対抗策かもしれない。

でも、もし、不二子の存在意義(と自分が定義してるもの)が、「兵部との対決」だけだったとしたら、それはちょっと悲しいことですけど……。


椎名先生は、兵部のことを「皆本のシャドウ」として設定したと言われています(完成原稿速報050930)。じゃあ、不二子と兵部の関係はどういう感じなんでしょう? 上記のような感じでうだうだ考えてると、どうにも表裏一体な感じがしてくるんですよね。

兵部を評しての「手の届かない未来」という言葉は、「手を届かせたい未来」と見ることもできます。不二子は達観しちゃったけど(老人らしく・笑)、兵部はあきらめが悪いだけ、みたいな感じもしてくる。

これまでのところ、不二子と兵部は、絡みそうで絡んでないです。二人が絡んだら、じゃあどうなるのか。見てみたいような、ちょっと怖いような、そんな感じなのです。

comments (0) : trackbacks (0) : 17:58

Comments

Comment Form

Trackbacks